解説 |
秋まき一年草で、別名はハナナ、ナバナ、アブラナ、ナタネ。早春に春を告げる暖かな黄色い花を咲かせます。在来種とセイヨウナノハナ、その交雑種や改良種が出回っています。通常種の花期は暖かくなる3月頃からですが、早ければ12月に咲き始める早生種もあります。葉には独特の縮れがあります。茎は直立し、茎先に黄色の十字状花をたくさんつける。果実は細長いさや状の長角果で、種子から菜種油をしぼります。 昔は灯火、食用油、潤滑油などに使われ、搾りかすは肥料に使われました。 また、おひたしや和え物として食べられます。 さらには、蜂蜜を作る原料ともなっています。
作物としては油菜(アブラナ)、菜種(ナタネ)などの名称で知られています。 中国には紀元前に既に伝播していたようで、日本にも奈良時代までには中国大陸から渡来し、野菜や油料作物として広く栽培されてきました。 しかし、現在栽培されているものは西洋油菜(セイヨウアブラナ)で、かつて栽培されていたものとは種類が異なります。 油菜(アブラナ)は種子から油を採る植物に対する総称なのですが、日本でかつて栽培されていたアブラナ(和種)とヨーロッパで栽培されていたセイヨウアブラナ(洋種)に大きく分けられます。 今では観賞用の切り花としての需要も多いですが、切り花として売られているのは西洋油菜(セイヨウアブラナ)の園芸品種です。景観用として畑や田んぼに植えられている種類は、交雑種で12月から咲き始める早生系統です。
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